療養病院を見学

療養病院を入所前に見学することができます。ご担当のソーシャルワーカーやケアマネジャーなどに、療養病院の見学についてうかがってみてください。見学の候補先の情報を教えてもらうこともできるでしょう。

療養病院の見学方法ですが、最初に予約が必要になります。ご都合の良い日に合わせて予約を取ることができますから、複数の療養病院に予約を入れるとよいでしょう。療養病院によってかなり内容が異なりますから、環境を比べるためにも複数を見て回った方が、比較対象が容易になります。

療養病院に入所されている方々の基本的な一日の過ごし方としては、起床したら朝食を取り、健康診断を行った後にリハビリなどの機能回復訓練を受けます。昼食を取ったら再びリハビリを行い、3時におやつの時間があります。その後自由時間があり、夕飯後にお風呂に入って就寝というような流れです。

療養病院では、病気の回復のためのリハビリ中心の生活になりますから、一般的な介護施設が行っているようなレクリエーション中心の生活ではありません。療養病院に見学に行かれる際には、入所される方の希望される生活がどのようなものなのか、療養病院の実際の生活とで確認された方がよろしいでしょう。

療養病院の設備

療養病院の設備には、居室のほかに、浴室やトイレなどの共同設備が備わっています。リハビリのための機能訓練室や診療室、食堂や談話室などで構成されています。居室は多床タイプのものが多く、複数の人を収容しています。個室タイプのものもありますが、利用料金が高くなります。

医療機関として特徴のある療養病院は、重度の要介護者向けの「介護療養病床」と、重度の認知症患者向けの「老人性認知症疾患療養病床」に分かれています。どのようなサービスを利用するかによって入院する居室のタイプが異なります。

両者の違いですが、同じ要介護者でも、認知症を患っているかどうかがポイントになります。老人性認知症疾患療養病床に入所できるのは、認知症を患っている人なので、認知症の診断を受けていることが条件となっています。

老人性認知症疾患療養病床には、生活機能訓練室が設けられており、認知症の症状が進行するのを防止し、健康状態を維持します。認知症の進行に伴って幻覚や妄想、徘徊などが生じます。認知症の症状をおさえて安定して生活できるようにと、個室になっているのが一般的です。療養病院に入院する前に、どのような居室のタイプがあるのか調べておかれた方がよいでしょう。

老人向け療養病院

老人向け療養病院の選び方ですが、療養病院が掲載しているホームページや配布しているパンフレットなどで詳細を知ることができますけど、実際に見学に行ってみた方がよいでしょう。

見学は予約を取れば、ご希望の日に療養病院を見学することができます。あれこれ考えるより、見学してから入所の対策を立てた方が時間の節約にもなります。見学前にいろいろ検討して対象をしぼってやっと決めて見学に行ったら、10分ほどで入所できないことがわかる場合があるからです。

現在、厚生労働省は、ふくれあがる医療にかかるコストや社会保障費の圧迫などの理由により、療養病院を廃止する方向で検討し始めています。入所を希望するところが、将来的に廃止にならないか確認した方がよいでしょう。複数の候補を立てて申し込みを行い、入所が決まったはいいけれどすぐに廃止になるのでは、また次の受け入れ先を一から探さなければならなくなります。

また、老人向け療養病院は一般的な介護施設とは異なり、医療を受けることが前提となりますから、介護が必要でも健康な人の場合は入所を断られることがあります。そのような場合は、ほかの介護施設を探さなくてはいけなくなるでしょう。また、今は病気を抱えていたとしても、その病気が治った場合に退所しなければならないこともあります。そのような場合も、次の受け入れ先があるかどうか、入所前に確認しておきたいポイントになります。療養病院をお選びになる場合、数年先にどうなるかを考えて入所する必要があるでしょう。